シミュレーションを活用したラダー教育を行っています

看護部教育委員会です。
今年度看護部はラダーレベルに応じたシミュレーション研修を行っています。
急変場面に限らず、苦手意識や疑問の多い場面を臨床に近い環境に想定し体験することで看護実践能力を高めます。
9月26日に、ラダーⅠ(入職2年目)研修を行いました。

目的:  シミュレーション研修を通して臨床で活かせる知識・技術を学ぶ
目標:  ①患者の状態変化をアセスメントし対応できる
②SBARで報告ができる

課題は『右片麻痺患者の食事介助中に患者が呼吸困難を訴える』

さあ、あなたはどのように対応しますか?

5人一組のグループで、順番に実践していきます。
『用意はじめ』の合図とともに、受講者がベッドサイドに行き、食事介助を始めます。初回の研修者は、どう対応したら良いのか戸惑っている間に、持ち時間の5分が経過し、終了となってしまいました。
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その後研修者全員でデブリーフィング(振り返り)を行います。
白板に研修者から出た意見を書き出し、『右片麻痺があるから介助は左からだね』『食事前後に聴診器で肺の音を聞く必要があるね』『先輩看護師を呼ぶタイミングはもっと早いほうが良かったね』『SBAR報告がおかしいよ』など、活発な意見が交わされました。

その後、デブリーフィングの結果を踏まえて2番目の研修者が実践します。
実践⇒振り返り⇒実践⇒振り返りを繰り返すことで、最初は皆、緊張した面持ちでしたが、回を重ねることに生き生きとした表情に変わり、内容も充実してきました。研修者から、日頃良くある事例であるが、シミュレーションや振り返りを通して、『自分の足りない所に気づいた。もっと幅広い知識を持ちアセスメントできるようになりたい、』などの意見が聞かれました。

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当院では様々な研修を通してベッドサイドで常にマニュアルを意識しながら『何故・何故』と考え行動できる看護師の育成に努めています。

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