褥瘡対策セミナー実施

今回の地域連携セミナーは、看護部・連携室との協働で「すぐに実践できる褥瘡対策」を開催致しました。

当院での本格的な褥瘡対策の取り組みは、平成20年5月~平成22年5月迄、褥瘡対策に取り組まれている堀田由浩先生(日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会理事)に週1回 回診していただき、看護部として1、褥瘡対策の正しい知識 2、褥瘡予防の道具の選択と正しい使用方法 3、褥瘡予防のスキルアップと継続に取り組みました。当初は褥瘡患者数が115床中20~25人ほどおり、褥瘡のステージもⅢ度~Ⅳ度の対象者が多数いましたが、OH(床づれ発症リスクアセスメント)スケールに沿ったマットの選択ができるようにマットの購入など理事長の協力もあり、教育の成果と褥瘡対策チームが(医師・看護師・薬剤師・管理栄養士)楠戸先生中心に継続して取り組んだ結果、現在は165床中、褥瘡発生が月1~2名(ステージⅠ~Ⅱ)と激減しました。看護師も褥瘡に関わっていた時間を患者さんへのケアに移行することが出来るようになりましたが、最近、褥瘡発生患者さんの入院が多くなり、地域の関連施設との連携を密にし、褥瘡発生軽減に向けて当院での経験を共有できればと考えました。

平成24年6月 看護部長 大久保 明美