- ABI - (血圧脈波検査)

あなたの血管は大丈夫? 血圧脈波検査という検査はあまりなじみのない名前かと思いますが、簡単に言ってしまえば血液の流れるスピードと、血管の詰まり具合を調べる検査です。血液の速度は血管が硬いほど速くなります。そのためこのスピードを調べることにより、血管の硬さ、つまり「動脈硬化」の具合がわかります。血管の詰まり具合は、上腕の足首の血圧の差を調べることによってわかります。通常健康な状態の方ですと、上腕の血圧よりも足首の血圧の方高くなります。ところが、血管が詰まっている方は血液の流れが悪くなってしまうため、上腕の血圧よりも足首の血圧が低くなります。 kensa1 この検査は特に高血圧や脂質異常症がみられる方、それから喫煙をされている方に強くオススメ致します。全身の血管の状態が把握できるため、大変有効な検査です。また、手足がしびれる方や、冷え性の方にもオススメです。検査は15分くらいで終わる簡単なものです。特に苦痛もありません。(両腕と両足の血圧を測定しながら心電図検査を行うような感じです。)

何がわかるの? PWVとABIがわかります。PWVは血管の硬さを調べる検査です。正常値は1400cm/secです。ABIは血管の詰まり具合を調べる検査です。正常値は0.9~1.3です。PWVとABIを同時に測定し得られた波形から動脈硬化を総合的に評価することができます。

どんな時に検査するの? 高脂血症、高血圧、肥満、喫煙、冷感、しびれ感などがある場合、すでに動脈硬化が進行していることもあります。40歳以上で上記の様なことに思い当たる方は検査を受けられることをお勧め致します。

臨床検査科